「半月後には資金調達を完了して一気に事業を加速させる!」
「2か月後に新しいサービスをリリースする!」
「5年後にIPOしてEXITする!」
スタートアップを立ち上げると、少なからず上記のように先を見据えた視点を持つ必要があると思います。
「ベンチャーにはスピード感がある」とは言っても、資金調達には必要なプロセスがたくさんあってどんなにスムーズにいっても1か月はかかりますし、開発については内容に応じて1か月でも1年でも要するものです。
このとき、1か月先や半年先が待ち遠しく思えてしまうことがあります。
この「待ち遠しい」という感覚の陰には、死神が顔を覗かせます。
「早く1か月後にならないかな」「早く半年後にならないかな」なんて思っているうちに、僕たちは年を食って死んでしまいます。
小学生の頃だったら夏休みを待ち遠しく思う気持ちは健全でしたが、既に人生の1/3を消費してしまった僕のような起業家には、消化試合のような日々を送っている暇はないはずだし、そんなことをしていたらそもそも何のために生きているのかよく分からなくなってしまいます。
就職活動のときには「10年先にはどうなっていたいですか?」みたいな質問が面談の常套句のように飛び交っていましたが、まさに10年後のために頑張るみたいなことがあんまり苦もなくできていたように思います。
ところが30代を目前にして、ふと気づくことになります。人生が有限であること、10年先のために努力をしているうちに死んでしまいかねないこと、何か一つの目標めがけていくゲームのような考え方が人の一生とは馴染みようがないこと。
そもそもの考え方を改めないといけない。
人が定義した十進数の切りの良い数字でしかないはずの30という節目はしかし、僕にとって確かな転換点となりました。
これを実現するためにはどうしたら良いのか。
まず取り組む事業と自分のモチベーションは一致していた方が良いでしょう。
「好きなことと仕事は分けて考えたほうが良い」みたいな定型句がありますが、分けずにできた方が良いに決まっています。
すり合わせるためにはもちろん努力が必要ですが、やりたくないことをやって余生を過ごすよりも100倍マシなはずです。
それとは違う視点で、よりメッシュの細かい部分もケアしておく必要もあります。
これに関して、ブロガー・作家でいらっしゃるはあちゅうさんの書籍『半径5メートルの野望』に、
大きな目標ばかりに目をとらわれると気が遠くなってしまいますが、夢には大小あって良くて、また小さな夢が大きな夢の構成要素になっていることもままあることで、それらを一つ一つ積み重ねていくことができれば、今日を楽しむことができるし、やがては遠くに行くこともできます。
「2か月後に新しいサービスをリリースする!」
「5年後にIPOしてEXITする!」
スタートアップを立ち上げると、少なからず上記のように先を見据えた視点を持つ必要があると思います。
「ベンチャーにはスピード感がある」とは言っても、資金調達には必要なプロセスがたくさんあってどんなにスムーズにいっても1か月はかかりますし、開発については内容に応じて1か月でも1年でも要するものです。
このとき、1か月先や半年先が待ち遠しく思えてしまうことがあります。
この「待ち遠しい」という感覚の陰には、死神が顔を覗かせます。
「早く1か月後にならないかな」「早く半年後にならないかな」なんて思っているうちに、僕たちは年を食って死んでしまいます。
小学生の頃だったら夏休みを待ち遠しく思う気持ちは健全でしたが、既に人生の1/3を消費してしまった僕のような起業家には、消化試合のような日々を送っている暇はないはずだし、そんなことをしていたらそもそも何のために生きているのかよく分からなくなってしまいます。
リニアに何かを目指すことのできた20代
「将来起業したい」ということを思うようになってから、僕は中小企業診断士の資格を取るために勉強したり、Web業界に転職したり、プログラミングスクールに通ったりといったことをしました。就職活動のときには「10年先にはどうなっていたいですか?」みたいな質問が面談の常套句のように飛び交っていましたが、まさに10年後のために頑張るみたいなことがあんまり苦もなくできていたように思います。
ところが30代を目前にして、ふと気づくことになります。人生が有限であること、10年先のために努力をしているうちに死んでしまいかねないこと、何か一つの目標めがけていくゲームのような考え方が人の一生とは馴染みようがないこと。
そもそもの考え方を改めないといけない。
人が定義した十進数の切りの良い数字でしかないはずの30という節目はしかし、僕にとって確かな転換点となりました。
夢にもポートフォリオがあった方が良いという話
ではどのように考えを改める必要があるか。大まかな方向性としては「目標を目指すばかりではなく、プロセス自体も楽しむ」というものになるだろうという見当はつきます。今日に満足し、楽しみながらも前に進むことができたらこれ以上の充実はなさそうです。これを実現するためにはどうしたら良いのか。
まず取り組む事業と自分のモチベーションは一致していた方が良いでしょう。
「好きなことと仕事は分けて考えたほうが良い」みたいな定型句がありますが、分けずにできた方が良いに決まっています。
すり合わせるためにはもちろん努力が必要ですが、やりたくないことをやって余生を過ごすよりも100倍マシなはずです。
それとは違う視点で、よりメッシュの細かい部分もケアしておく必要もあります。
これに関して、ブロガー・作家でいらっしゃるはあちゅうさんの書籍『半径5メートルの野望』に、
- 小さな夢を毎日叶え続けるということが大切
- 夢と言っても『香港旅行に行く』とか『親をおいしいランチに連れて行く』みたいな実現しやすい小さなものでも構わない
大きな目標ばかりに目をとらわれると気が遠くなってしまいますが、夢には大小あって良くて、また小さな夢が大きな夢の構成要素になっていることもままあることで、それらを一つ一つ積み重ねていくことができれば、今日を楽しむことができるし、やがては遠くに行くこともできます。
- 体脂肪率を15%まで絞る
- リゾートに行ってリフレッシュする
- 自分のことをもっと知ってもらうために、毎週1本以上はブログ記事を更新する
- 起業家から相談を受けたら、メッセージベースのアドバイスは一切惜しまない
- 旅行がてらアジアの視察をする
- 年内に月商1,000万円を突破する
- エンジニアチームを6人まで拡大する
- マーガレットハウエルのジャケットを買う
- 会社をIPOさせる
- テクノロジーのフロンティアを開拓する
といった具合に、その粒度も方向性もばらばらな夢のポートフォリオを組んでみる。
中には短期的には実現が難しいものもあれば、比較的容易なものもあります。
「プロジェクトを成功に導くには、まずは小さな成功体験をチームに積ませることが大切」ということをどこかのコンサルタントさんがおっしゃっていましたが、まさにそれと同じ感覚で、コンスタンスな達成がモチベーションに大きく寄与してくれるものです。
個人的にも、ひとつの事業に集中しすぎると、その事業が停滞した時、いつかはその停滞期を抜ける日が来るとしても、それまで精神的にはかなりしんどい状態になってしまうことを経験しています。
2つのこと、3つのことをやっていれば、どれかが停滞していてもどれかが進んでいる状態をキープしやすいので、日々が楽しくなります。一つの事業にフォーカスする場合も、それを要素分解して「ここはうまくいってないけどここは調子良い」みたいに考えられたら同じような構図に持ち込めます。
「夢」でくくるとさすがに粒度にばらつきが出すぎてしまうので、「大きな夢」と「小さな夢」というラベルで分けて書き出してみると良さそうです。
そしてそれらを叶えるためのアクションプランに落とし込んでいけば、随分と行動に移しやすくなります。
一方で、ビジネスマンについてはどうでしょうか。「深酒しない」「就寝時間は一定に保つ」といったフィジカルな部分に注意している方は少なくないと思いますが、「何となくやる気出ないな」というときにどうやってリカバるか、メンタル面を積極的にケアできているという方は少数派なのではないでしょうか。
確かに二日酔いも厄介なものですが、それ以上に「込み入ったことが書いてあるに違いないこのメールをどうしても開く気になれない」という気分の方が業務に与える影響は大きいと思います。
そんなときに夢のポートフォリオはあなたをいつもご機嫌にして、大いに支えてくれるものと思います。大きな夢だけでなく、ぜひ小さな夢も並べ立てるということをしてみてください。
中には短期的には実現が難しいものもあれば、比較的容易なものもあります。
「プロジェクトを成功に導くには、まずは小さな成功体験をチームに積ませることが大切」ということをどこかのコンサルタントさんがおっしゃっていましたが、まさにそれと同じ感覚で、コンスタンスな達成がモチベーションに大きく寄与してくれるものです。
個人的にも、ひとつの事業に集中しすぎると、その事業が停滞した時、いつかはその停滞期を抜ける日が来るとしても、それまで精神的にはかなりしんどい状態になってしまうことを経験しています。
2つのこと、3つのことをやっていれば、どれかが停滞していてもどれかが進んでいる状態をキープしやすいので、日々が楽しくなります。一つの事業にフォーカスする場合も、それを要素分解して「ここはうまくいってないけどここは調子良い」みたいに考えられたら同じような構図に持ち込めます。
「夢」でくくるとさすがに粒度にばらつきが出すぎてしまうので、「大きな夢」と「小さな夢」というラベルで分けて書き出してみると良さそうです。
そしてそれらを叶えるためのアクションプランに落とし込んでいけば、随分と行動に移しやすくなります。
起業家やビジネスマンこそメンタルマネジメントを
スポーツ選手はコンディションによって大きくパフォーマンスを左右されるため、どのようにメンタルマネジメントするかという部分に気を配っていることは想像に難くありません。一方で、ビジネスマンについてはどうでしょうか。「深酒しない」「就寝時間は一定に保つ」といったフィジカルな部分に注意している方は少なくないと思いますが、「何となくやる気出ないな」というときにどうやってリカバるか、メンタル面を積極的にケアできているという方は少数派なのではないでしょうか。
確かに二日酔いも厄介なものですが、それ以上に「込み入ったことが書いてあるに違いないこのメールをどうしても開く気になれない」という気分の方が業務に与える影響は大きいと思います。
そんなときに夢のポートフォリオはあなたをいつもご機嫌にして、大いに支えてくれるものと思います。大きな夢だけでなく、ぜひ小さな夢も並べ立てるということをしてみてください。