カテゴリ: 健康

最近はもっぱら自転車で都内を移動しています。
電車から自転車中心の生活に切り替えて2年ほど経ったので、その良し悪しをまとめてみました。

ちなみに前情報として、私はGIANTという台湾メーカーのクロスバイクを愛用しています。
どちらかというと初級者向けで、店員さんのウリ文句は「企業努力がすごくてコスパで言うとダントツ」というものでした。
スポーツ自転車の評価軸の一つに "本体の軽さ" があるのですが「6万円台で9kg台はなかなか真似できない」のだそう。
本当かどうかまだ分かりませんが、耐久性も高く、10年20年は乗り続けられるそうです。2-3万円の自転車は4年くらいでガタが来ることを考えると、普通の自転車と比較してもコスパは良さそうです。

普通に平坦な車道を走っていると20-30kmくらいのスピードが出ます。
本当の自転車好きからすると「ぬるい」感じじゃないかなぁと思います。ときどきロードバイクとかに思い切り抜き去られます。


メリット1: 電車と比べて意外と移動時間がかからない

長距離になると話は別ですが、23区内だと電車移動と自転車移動を比較したときに、door to doorでかかる時間にあまり差がありません。

例を挙げます。
私は有楽町線沿線の豊島区に住んでいて、明治神宮前のオフィスまで自転車通勤しています。自宅から最寄り駅まで10分、電車で20分、駅からオフィスまで10分の道のりが、自転車だとちょっと早いくらいの35分まで刻めます。
最近は銀座打ち合わせに家から直行することがちょくちょくあるのですが、自転車だと50分くらいかかります。交通機関を使うと、自宅から最寄り駅まで10分、電車で30分、駅からオフィスまで10分とちょうど同じくらいの所要時間となります。
IT系の取引先は渋谷、六本木に多く、アパレル系の取引先は表参道や原宿に多いので、この辺だとオフィスから大体5分〜15分くらいで行けてしまいます。電車を使うと徒歩分の割合が多くなってどうしても30分前後はかかってしまうので、近距離ほど時間を刻めるような構図になっています。

キロ単位で整理すると、
- 0km〜6km: 自転車の方が早い
- 7km〜13km: 自転車と電車とで大差ない
- 14km〜: 電車の方が早い
くらいの感覚です。

ロードバイクやギアのないシングルスピードのクロスバイクなど、半分スポーツとして取り組んでいる方は片道30kmの道のりを自転車通勤していたりするそうです。

メリット2: 運動不足が解消される

自転車で毎日10kmとか20kmとか走っていると、どんなに仕事が忙しい時期でも運動不足になることがありません。
有酸素運動ができるのはもちろんのこと、東京には(というより日本には)坂道が多いので、無酸素運動ポイントも各所にあります。足腰だけでなく、腕や体幹も鍛えられます。
普通の自転車だと降りて手押しするような坂道も、スポーツ自転車だと普通に登れます。一回急な坂道を登っていたら外国人に写真を撮られました。いや、悪い気はしません。
ちなみに20km走ると400キロカロリーくらい消費することになるそうです。

メリット3: 通勤ラッシュから解放される

cut19

通勤ラッシュに揉まれて朝から疲労困憊した経験は多くの方にあるのではないでしょうか。
またダイヤが乱れて何度も時間調整を始められたりすると、気が気でなくなってきます。
一度自転車生活を始めてしまうと、多少疲れが残っている日でも、電車よりも自転車の方が楽に思えて自転車にまたがる、ストレスフリーな毎日です。
あとこれはメリットとして挙げるほどのものではないですが、交通費がかからなくなります。

デメリット1: 本を読む時間が減った

電車を使っていた頃は、どんなに忙しくても本を読む時間を確保できました。
ここはどうしてもトレードオフの関係になってしまいます。
私個人としては、ジョギングしていた時間を削減して読書に充てるなどしてバランスを取っています。
また、自転車を漕いでいても安全に支障をきたさない程度には物事を考える時間に充てられるので、業務面での課題など、いつも何かしら考えるテーマを持って通勤するようにしています。時間をムダにしている感覚はそんなにありません。

デメリット2: 普通に疲れる

1日に20kmくらいなら割と何ともないのですが、外出続きで30kmくらい走ると疲れます。
2年間乗っていても疲れるものは疲れます。
でも電車で外出する場合も歩いたり電車に乗ったりで疲れるため、比較すると大差ないような気もします。

デメリット3: 転ぶと大変なことになる

一度車道から歩道に乗り上げそこねて転んだことがあります。
そこそこ(たぶん20km/hちょっと)スピードが出ていたこともあり、大変なことになりました。
まず手袋、コート、ボトムが一瞬でダメージ加工されました。手袋とボトムはとてもではないけれど使える感じではなかったのでやむなく捨てました。
そして膝を思い切り刳り、数日はまともに歩ける状態ではなくなりました。キズパワーパッドで湿潤療法を施したところ、傷が乾燥するまで1か月くらいかかりました。
傷が乾燥してからもしばらくはちょっと歩くと膝が痛くなるような状態が続き、おおむね正常になるまで3か月。
それから3か月くらいも膝立ちすると痛むといった具合で、結局完治に半年ほどかかりました。
マジで気をつけましょう。

よくある質問

自転車で移動していると言うと決まって聞かれる話題があるので、Q&Aとして下記にまとめておきます。

cut18

Q: 冬は寒くないの?
A: 乗って15分くらい漕いでいると暖かくなってきます。ちなみに真冬になると手袋が欠かせなくなりますが、手のひら部分がニット素材のものだとグリップがゆるくなるので危険です。レザーや自転車用の手袋がおすすめ。

Q: 夏は暑くないの?
A: 暑いです。でもまぁ歩いていても暑いのは変わらないのでそんなに気にするほどのものではないと思っています。

Q: 雨が降ったらどうするの?
A: 程度にもよりますが本降りだと電車を使います。一度レインコートを着て走りましたが、フードで視界が狭くなるし滑るしで危険でした。

Q: エンジニアの人にはどうして自転車に乗る人が多いの?
A: 私はエンジニアではないのでちょっと分かりませんが、ムダを嫌う人が多いからじゃないかという気がします。


以上、自転車通勤生活のオーバービューでした!
個人的に手放しで自転車ライフをおすすめする感じでもないですが、そもそもやってみたことのないという方は、検討してみても良いんじゃないかくらいには思います。

-shared-img-thumb-PAK75_karutemitenayamu20141025131412_TP_V

すごく個人的な話になりますが、先日"歯茎が腫れる"という症状が出て、久方ぶりに歯科に行ってきました。
レントゲンを撮って検査をした結果、奥歯の顎骨が溶けていることが判明。
歯科医が言うには、歯茎の奥に歯石が溜まり、これが原因で歯を支えている歯茎の骨(顎骨)が溶けている。溶けた顎骨は元に戻らないので、歯石を取り出して現状維持を努めるしかないとのこと。
ちなみにこれが進行すると、上顎に骨を移植したり、インプラントを差し込んだりといった大がかかりな手術が必要になり、かなりの治療費が必要になってくるのだそうです。
家に帰ってちょっと調べてみると100万、200万といった単位でかかってくるようでした。

顎骨を理由に会社を畳むこともありえる

このとき思ったのは、こういった自分や家族の身体的な病気が原因で事業の中断を余儀なくされる可能性があるなということでした。
起業して以来、私財を事業に投下して自分の給与もかなり切り詰めて生活をしているので、100万、200万といった治療費を工面するには何かしら対策を打つ必要があります。
サラリーマンに戻ったり、受託事業に専念したりすれば難しいことではありませんが、それにしてもしばらくの足止めを食うことになります。
失うことを恐れず、酷い生活を送りながら事業に打ち込んでいる起業家というのは決して珍しくないと思うのですが、顕在化している健康問題まで犠牲にすることはできないのではないでしょうか。

健康に気をつかっていても定期検診を受けるべき

僕は普段歯磨きに20分くらいかけており、また自転車通勤(片道10キロ)など適度な運動もしており、健康面には気をつけているつもりでした。実際に虫歯などはなく、奥歯を除くと歯槽は平均よりもずっと健康な状態を保っているのだそうです。
なので日々の生活態度を悔い改めるという感じでもなく、対策を打ちうるとしたら、定期検診しかなかったなと思います。
年に一回健康診断を受ける。引っ越しをしても近所にかかりつけの歯科を見つけて、定期検診を受ける。
すごく当たり前のことですが、特に歯科に関してはなかなかこれができずにいる方が多いのではないでしょうか。
歯茎が腫れたり、虫歯が進行したりしてから歯科医に初めて診てもらい、取り返しのつかない状態になっている方は珍しくないそうです。

健康問題は結婚や出産と並ぶようなライフイベント

健康を害すると生き方のオプションが変わってきます。
健康がきっかけてビジネスの最前線から退かざるをえなかった知り合いもいるし、自分自身もそうなりかねないなと今回思いました。
結婚や育児はライフイベントとして意識しやすいものだと思いますが、病気もそれに並ぶようなインパクトを持っています。
こうやって文章に書くと当たり前すぎる感じがしますが、何かしらきっかけがないと、本心から気にするのは難しいことであるように思います。
健康問題のプライオリティの高さが、夢を追うみなさんにも認識されることを願ってこのエントリーを書きました。

↑このページのトップヘ