高校のバスケットボールの授業中、ラインを切ろうとするボールに手を伸ばしたが届かず、相手チームのボールになってしまうことがありました。
そのときバスケ部の友人がとばしてきた言葉が「先に手を伸ばしてもだめだ。ボールのところまで走っていってから手を伸ばせ」というものでした。
この言葉はすごく象徴的なものだと思います。

最近強く思うのが「身の程より大きくなることはできない」ということです。
見栄を張ってもボロがでるし、本質的に意味がありません。
自分をブランディングしようとしても、十分な材料がなければ著名人たちと同じフィールドでは戦えません。
自分を大きく見せようと思っても仕方がない。自分の身の程をわきまえる必要もありません。わきまえなくてもそれ以上になることがないからです。
NewsPicksで気の利いたことを言っても、有名なCEOのジョークにかき消されてしまいます。Twitterで情報発信しても見向きもされません。でもそれが身の程というものだと思っています。

ほどほどに生きろということではありません。
僕は常にチャレンジをしようと心がけています。それは身の程を少しでも大きくしていくためです。
今日の自分は失望されるかもしれない。それは仕方がない。
でも身の程を大きくし続ければ、いつかはそうではなくなります。
今日結果が出なくても焦る必要はありません。ボールのところまで走っていくしか他に手だてはありません。

本田直之さんや勝間和代さんが牽引してから、ビジネス書ブームが続いています。
投資の仕方、ITの活用方法、効率的な勉強法、人脈の作り方など。
比較的即効性があり、ためになることがふんだんに盛り込まれています。
僕もたくさん読みましたし、これからも読んでいくと思います。

ただ気をつけないといけないのは、他のビジネスパーソンも同様にその書籍を読んでいるのだということです。
みんなが読んでいる本を読んで自分の性能を上げていったところで、シャープの液晶テレビのようにコモディティにしかなることができません。
そこそこの値段にはなるものの、特段必要とされるわけではないし、人と違ったことは何もできずに終わってしまうでしょう。
ビジネス書は即効性がある代わりに、領域が限られており、それ以上の発想や広がりを促すようなところがありません。

価値を生み出すのは、今までの人とまったく違うことをするか、従来あったものでもまったく違う切り口を見つけるかのどちらかです。
ビジネス書をいくら読んでもそのどちらも手をつけることができません。
なぜならみんな読んでいるものだからです。
これは由々しき事態です。


僕はビジネス一般、IT、ファイナンスの他に僕が意識的に手を広げているのは、生物学、純文学、デザインの3つです。
特に生物学は発想する上で非常に有効だと思っています。
人は人間なので、やはり生物学的な制約の上で考え生きています。
生物学は非常に根源的なところを突いているので、人間に必要なものや考え方を振り返る上で拠り所になります。
例えばLINEやFacebookといった成功したサービスの成功要因をばらばらに分解して他の何かを組み立てても価値のあるものは生まれません。
そもそも要素の組み合わせがクリエイティブなのであり、その組み合わせを変えた時点で本質的な価値が失われてしまうからです。

人と違うインプットを心がけましょう。
方法が読書である必要はありません。
みんなが言っていることを無視する強さが新しい価値を生むと僕は思います。

舞台裏で照明や音響を仕込む裏方がいることは皆さんご存知だと思う。
ライブ時に照明や音響を操作するのはまだ花形な方で、どちらかというと会場設営時に高いところに登って照明を天井から吊ったり重たい器具を運んだりといった、仕込みのウエイトの方が大きい。
僕は学生の頃、照明屋という照明サークルに所属していた。僕が通っていた学部には裏方をリスペクトするような文化があったので、表舞台の軽音やジャズサークルからも感謝され、決して日陰の存在ということもなく、活動内容からイメージされるよりも明るく活動していたと思う。
ただ、照明器具は重たいしあまりきれいではない。照明器具を吊るために登る天井裏も埃まみれだしよく分からない突起があちこちにあって服やスニーカーを破るようなこともあった。作業は深夜にまで及び床で仮眠をとるようなこともあった。いわゆる3K(きつい・汚い・危険)に該当するサークルだ。
照明屋のことが好きだった理由のひとつに、その活動環境故に、男も女も汚れても良い服装をしていて、汚れることをいとわない振る舞いをできたことにあった。
普段おしゃれをして街に出るとき、服が汚れることをどうしても気にしてしまう。これは意外とストレスのたまる原因になっているように感じる。

僕は5年くらいアメブロで運営してきた『1億総経営者』というブログを持っているのだけれど、数日前にこのミクスチャーという新しいブログをふと立ち上げた。
『1億総経営者』は僕が中小企業診断士を取得した頃に立ち上げたもので、ビジネスパーソンとしてがんがんセルフブランディングをしていこうという魂胆があった。コンテンツも研修講師のようなポジションから書いていたり、起業家として意気込みを書いていたりと、それはそれで悪くないのだけれど少し肩肘が張っているようなブログになってしまった。おしゃれすることを考えて作ったものだから、汚したらいけないようなブログになってしまっていた。でも僕はまだそこまでの人間にはなれていないから、最近は無難なことしか書けなくなったように勝手に感じている。『1億総経営者』のコンセプトが悪いとは思わないけど、汚れることをいちいち気にしていたら僕には書けるようなコンテンツがあまりない。
このミクスチャーというブログは汚れても良いブログにしようと考えている。情けないことを書いて笑われたり、主観的なことを書いて誰かと対立したりしても良い場にしていきたい。僕はもともと書くことが好きなので、とにかく書きたい。面白いことを書いていきたい。

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